2012/07/16

NYでDKR (Part 2)

信じられるか・・・Part 1の更新日が2011年11月21日だったなんて・・・


大したこと書いてないけど一応おさらいとして貼っておきます: NYでDKR (Part 1)

べ、別に半年以上更新するする詐欺なんてしてたわけじゃないんだからねっ!
いや、まあそうなんですけど・・・

すみません。いや、このブログの更新なんて需要皆無かもしれませんがとりあえずすみません。(スライディング土下座)

まあ言い訳はせずに、まさにDKR=The Dark Knight Rises=ダークナイト ライジングの公開がとうとう2週間後?に迫ってきてしまった今こそ!私の体験談も完結させようではないかと!

The Dark Knight Rises (2012)...NolanのBatman、遂に完結...


前回どこまで書きましたっけね・・・(最早本人すら覚えてないので読み返す)

ああ、何も書いてなかったね・・・前置き長かったね・・・

まあ本題に入るとですね、Twitterを通して嗅ぎつけたロケ地(ご丁寧に"どこどこstreet付近"って詳細まで出るんだから凄いよね)に駆け付けたわけですよ。
でもはっきりとそこでその瞬間やってるかどうかも疑問だから、タクシー使うまでもないかな~と思って阿呆みたいに徒歩で。
徒歩で数10ブロックNYCを歩く(というかほぼ競歩)のは本当しんどいんですがね、まあそれはさておき。(しかも寒かったし。死ぬかと思ったし。)

目的地と思しき場所に近づいてるはずなのにさぁ、Central Park沿いの閑静な住宅街(※ちなみにあの辺は超ーーーー大金持ちしか住めません)なだけにシーーンと静まり返ってるし、犬の散歩してるマダムやらジョギングしてる人がたまーに通るだけで「まじでこの辺でロケなんかやってんの?(げんなり)」と思い始めてた矢先ですよ。

突然全身黒に包まれた男性(with無線)が「撮影やってるから申し訳ないんだけど道路の反対側行かないとこの先通れないんだよー」と話しかけてきたのね。


もうね、内心「キタ―――(゜∀゜)―――!!!」なんだけど、なーーんも知らないふりして、「へえ~何の撮影なんですかあ~?」とか聞いてみたら一言「Magnus Rex」(※Part 1参照)と返ってきて。


ここで Mは しょうり を かくしん した!


んでまあその明らかスタッフっぽい男性に言われたとおり大人しく道路の反対側渡るんだけど、もう心臓ばっくばくなわけですよ。イチかバチかでこっちも来てるからさ、実際ちょっと歩いた先に目当ての光景があると思うと動揺しちゃうくらい嬉しくって!


そしててくてく歩くこと数ブロック・・・
道路の反対側めっちゃ人いるーー!なんか犬もいるー!機材とか置いてあるー!撮影してるー!


めちゃくちゃ汚い(←)光景

超“映画のロケっぽい”感じに興奮しました。単純ですから。(どやあ)

いやあ~やっぱスケール違うな~クルーの数半端ないな~と思ってました


んでまあこんな感じで私(+周りに5,6人ほど私と同じファンと思われる人たちがカメラ片手に見学してる)は道路の反対側でしばらく眺めてたわけですよ。
機材とか色々調整してるっぽいんだけど、実際の撮影はまだ行われていなくて。
数分、いや、数秒しか使われないものであろうと一つのシーンをちゃんとセットアップするまでにこんな時間かかるのかー映画の撮影って忍耐大切だろうなーとか考えつつ。

そうこうしてるうちに、おや、おやおやおや?

ほぼ全員ダウンジャケット+ジーンズというラフな格好の中一人だけ仕立ての良さそうなコート着ちゃってるお上品な男性がちらっちら見えますけど?もしやもしや・・・と思ってガン見してると、



指示出してる!
ん・・・司令塔?リーダー?ボス?ってことは、これは、もしかしてもしかしなくても・・・


ノーラン先生ぇーー!!監督ぅーーーー!!!
誠に貴方様のお姿でございますか!
ぎゃあああ来た甲斐あったあああああ 世界のノーラン拝めたぜえええええ いえあーーーーと内心ガッツポーズ!
(手には何を持ってらっしゃるのでしょうか・・・?)

と、監督がやっと登場したところでPart 2は終わりたいと思います。
この調子で映画公開まで少しずつアップしていければなあと。
毎回毎回小出しでごめんなさい!

バットマンシリーズのおさらいはもちろんですが、未見の方は監督の「Memento」(邦題:メメント)(2002)もお時間あったら是非是非ちぇきらー



2012/05/06

Saturday Night Live

"Live from New York...it's Saturday Night!"

って今日日曜ですが。GW最終日ですが(泣)

日本でも遂に!!公開が始まったコメディ映画、"Bridesmaids"(ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン)を最近色んな人にオススメするにあたって、「誰が出てるの?」って聞かれることが多々あり。

主演女優かつ脚本も手掛けた美人コメディエンヌ、Kristen Wiigは日本では「誰それ?」レベルに無名だと思うんですが・・・
アメリカでは顔も名も結構知られていて、その理由が「Saturday Night Live」にあるんですね。

38歳だってさ!脚本家の才能もあり、その上演技もできて、超美人ってなんなのよもう。

「Saturday Night Liveとは一体全体何ぞや?」というのは日本語のWikiでも結構詳しく書かれてるみたいなので、私の拙い日本語読むよりはそっちのが早いかも。笑
リンク貼っときます。(サタデー・ナイト・ライブ - Wikipedia

一応私なりにささっと説明すると、

・アメリカのNBCというチャンネルで毎週土曜日生放送されている90分間のコメディコント番組。
通称SNL。

・毎週必ずセレブリティーゲスト(大抵番宣を兼ねて新作映画の公開等を控えてる役者)がHost(一応"司会"という括りだけど、司会らしいことはあまりなくコントに参加する)となり、ミュージカルゲスト(これも毎週違う。番宣を兼ねて以下略)がコントの合間合間に2,3曲生演奏するという形式

・1975年から今に至るまで続いている超・歴史ある番組!

・番組観覧可!毎週一般オーディエンスをスタジオに入れてやってます。この観覧の倍率確か半端なくって、半年前以上から応募するとかそんなんだったような。NYに住んでる成人の方は是非!

・40年近く放送されてるわけで、もちろんキャストはその間に何回も入れ替わってます。
一気に全員変わるわけではなく、「卒業」するメンバーが出たら何人か新人投入するってスタイルで。
現在のレギュラー陣は前述のKristen Wiig含む14名。


時事ネタ・政治ネタを多く取り上げている(※どっちかと言わなくても明らかに民主党派寄りです)こともあって、大統領選挙シーズンとか特に盛り上がりを見せる番組だと思います。
近年だとTina FeyがSarah Palin副大統領候補に扮したコントをやって、日本ですら取り上げられるくらい話題になったりとか。
(Tinaは2006年で番組レギュラーを既に降板していたため、Sarah Palinをやるためだけにゲストとして数回SNLに特別出演していたわけです)

画質悪いけどTina Fey扮するSarah PalinとWill Ferrell扮するGeorge W Bush!夢の共演!!
(※ちなみにWillもとっくに降板していたためこの時は特別出演。)

一人一人キャストをピックアップしていったら本当にきりが無いってくらいこの番組はスターを輩出してます。
超・有名どころだけざっと見るだけでも:

私が愛してやまないRobert Downey Jr.
実は彼がSNLキャストだったってことはアメリカでもあまり有名ではないと思うのでちょとした豆知識になるかも?
20歳の頃に1シーズンだけ在籍してました。

彼こそミスターSNLと呼ぶべき人物、Will Ferrell
SNLの過去のメンバーの中でも最も有名だと思います。ザ・SNLの顔。
そしてこれは私も今まで知らなかったけど、番組史上最もギャラをもらってたそうです・・・まあ納得。
在籍期間が1995~2002なので、私がアメリカでSNLを見てた頃とほぼもろ被り。


1991~1995在籍。ユダヤネタが一番有名でした。
近年ではめっきり「つまらん男」「駄作ばっかり」のレッテルを貼られてしまったAdam Sandler
90年代は彼の主演コメディは本っっ当面白くってヒット連発してたのに・・・是非とも復活してほしいものです。
私のオススメは「Billy Madison」「Big Daddy」!

Eddie Murphy氏もSNL OB。
在籍期間は1980~1984なので私が生まれる前ですね・・・


「Austin Powers」で一世を風靡した(?)Mike Myers。
1989~1995在籍。

Bill Murrayおじさんも!
1977~1980在籍。脚本もやってたよ。

とまあ、日本でも有名な映画スターとして活躍してる人たちをちょこっと挙げただけでもこんなにいるんですね!(女性も挙げたかったんだけど、生憎全員日本での知名度が微妙なところで・・・)

コメディを生放送でやるというのは一般人の私たちが想像できる以上に難しいことだと思うんだけど、ハリウッド進出を成功させているOB・OGがこんなに多いのはSNLレギュラーの才能がいかに凄いかっていうのを物語っているのでは。

SNLがハリウッドにどれくらいの影響を与えているかというのは、俳優のみならず脚本家にも注目することでわかるはず。
前述のTina FeyやKristen Wiigは出演だけでなく、コントの脚本も手掛けてますし。(Tinaは出演者である以前に実は脚本家としてSNLに雇われてました)

Will Ferrellと多くの映画を手掛けてきたことで脚本家・監督として有名なAdam McCay氏も1995~2001の間SNLの脚本家でした。


ん~なんか本当に歴史があって脚本家にしても出演者にしても数十年の間に100人単位いる番組だからlこそいくら語ってもきっと足りないですね。そろそろ仕上げに・・・



私にとってはWillやTinaが居た頃が全盛期だな~今はそこそこかな~とか思ってしまうんですが、多分アメリカ人の大人はみんな「自分がよく見てたあの頃のSNLが一番、今は落ちた!」とか言うんじゃないかなーと。
それぞれ思い入れがあるキャストだったりコントがあるわけで。
今の子たちもきっと大人になったら「KristenやBillやAndyが居たあの頃が面白かったけど今は・・・」とか言ってるはず。笑

視聴率云々はよくわからないけど、それでも今でもずーーっと続いてて、かつスターをどんどん生み出してる番組だからこれからも成長し続けるんだと思います。

アメリカの文化にとって影響力を持つ番組であることに変わりはないし、気になったらチェックしてもらえたらと思います。
少なくともコメディ映画好きは昔のキャストでも今のキャストでも必ず「あ、この人知ってる!この人も!」って顔はいると思うので。



近年アメリカでめっちゃ流行ったdigital short(コントではない。どっちかというとPV)の中でも私が一番好きなの2つ貼っときます:

Jessica AlbaとBlake Livelyの表情が最高です。笑



あのNatalie Portmanがあんなことやこんなことをラップで・・・!全米が衝撃を受けた(笑)

2012/04/22

21 Jump Street

※ネタバレなしです

前回の更新はTexas旅行の前でしたね。
いやーまだ1カ月経ってないのに既にseems like an eternity ago・・・

非常に短い滞在だったので、ほぼずっと自分がいた大学のキャンパス内で友達とわいわいする、くらいしかやってません。
が、1回だけ映画館行きました!
それで観たのが「21 Jump Street」

監督はPhil Lord&Chris MillerというCloudy with a Chance of Meatballs(くもりときどきミートボール)コンビ


ここ(21 ジャンプ・ストリート - Wikipedia)に詳しくありますが、元々はジョニデの出世作と言われている80年代のTVドラマ。
私が生まれる1年前に放映開始されたドラマなのでもちろん観たことはないんですが、結構シリアスなクライム・ドラマだった模様。

若い・・・!

ですが今回の映画化にあたっては主演兼構想(脚本はスコット・ピルグリムのMichael Bacall)がJonah Hill(最近はなんか「Moneyball」でオスカー候補とかになっちゃってますが!)ということもあって、ガチでコメディです。
んもうね、腹が痛くなるまで笑いました。
まさに劇場一体となって湧いてました。(←この日本語おかしい?)
傑作!2012年は良作ばっかりですが、これ間違いなく年末までMYトップ10に残ると思います。

さらっと言うと薬物密売人を見つけろ、と命じられ30代覆面捜査官コンビが生徒のふりをして高校に入学して・・・、というドタバタ警官コメディ。

とにかくクレイジーで馬鹿馬鹿しくて、でも二人の友情・絆もちゃんと描いてるので感動できる部分もあったり。
「Superbad」や「The Other Guys」好きな人なら確実に楽しめると思います。
それらを足して2で割ったような感じなので。

前述のジョニデもカメオ出演してるんです。(この効果で日本でもDVDスルーじゃなくて劇場公開されないかなーと期待してみたり。だって日本でジョニー・デップ大大大人気だよね?みんな大好きジョニデ様様、だよね?)
これは観る前から知ってた情報なので、「まあ通行人か何かとして5秒くらいちょこっと顔映る程度だろ」くらいに思ってたら結構ちゃんと出てるんですよ。
なのでネタバレはしませんが、ドラマを観てた人なら歓喜できるカメオだと思うし、ジョニデ目当てだけで観るって人も落胆させないくらいの扱い受けてますよ。必見。

あと私イチオシのDave Franco(Jamesの弟)も出てるんですが、ああああもう本当こいつイケメンすぎてどうしよう!!!!!!!
どんどんお兄ちゃんに似てくるね

相変わらず嫌~な役です(笑)
しかも高校生役ね。一応もう26歳なんだけどね・・・
Colin Farrellの吸血鬼モノ「Fright Night」がまだ記憶に新しい方ならわかると思いますが、あれとほぼ同じような役
悪役顔なんかねぇ・・・?とりあえずどのどの高校にも必ず1人はいる性格サイアクなイケメン役は本当板についてきたね!


My Dave Franco obsession aside...
この作品は主演2人、Jonah&Channingの息がピッタリな所が肝心なんだと思います。
Channingこんなコメディできるんだー!と驚いたけど、Jonahのcomedic senseが天才的すぎて感化されたのかな?
Jonahたんは太ってようが痩せようがまじで面白い。

Jonahたん20kg減は凄いZE!

これがヒットしたことを受けて早くも続編制作にGOサインが出てるとか。
んー何でもかんでも続編作りゃいいってもんじゃないよなーこの2人のストーリーはここで完結するべきじゃ?というのが個人的な見解ですが。
でもどういう形であれこの2人のタッグは是非また見たいと感じました。

最後にtrailerも貼っときますね。もちろんred-band!(笑)

上司役のIce Cubeも相当ウケました(笑)

2012/03/26

「あべんじゃーず・・・あせんぶる!!!」

極寒の中六本木TOHOさんの前で並ぶこと数時間、
やっと9時になる!前売り券買える!何より暖房のある屋内に入れる
というところで、関係者の方々が「みなさん3,2,1とカウントダウンするので叫んで下さい」と命じられたのが「アベンジャーズ アセンブル!」でした。
寒すぎて上手く唇動きませんでした。風邪ひかなかったの奇跡。




と、いうわけで私が今年最も楽しみにしている映画「アベンジャーズ」のスペシャル前売り券を購入するべくオールしました。
繰り返しますが寒かったです。


前売り券だけだったら正直オールなんてするわけもなく、
【スペシャル特典1】“特大サイズ”前売券
【スペシャル特典2】“特大サイズ”ポスター【スペシャル特典3】“ジャパンプレミア”抽選会への参加券(先着300名様) 




【スペシャル特典3】“ジャパンプレミア”抽選会への参加券(先着300名様) 



 【スペシャル特典3】“ジャパンプレミア”抽選会への参加券(先着300名様) 



目当てでした。言うまでもなく。
まあー当選者15名という僅かな枠に入りこめる確率が低いのもわかりつつ、少しでもチャンスがあるならこりゃ行かねばな、と。

六本木ヒルズを縦断する長蛇の列!!『アベンジャーズ』1日限定前売り発売 - cinematopics online 

『アベンジャーズ』人気、日本に上陸!スペシャル前売り券を求めて約600人のファンが集結!
↑イベントに関するニュース↑


結果外れてしまったけれども、そこは涙をぐっと堪えて当選したラッキーすぎる方々に拍手を送りました。
本当に!心底!うらやましい・・・!!!!!!!!!!!!(血の涙)


でも私は一通り落ち込んだところで、
「いや、まだ公開まで5カ月くらいあるし。この1stチャンスは逃しちゃったかもしれないけど、5カ月かけて死ぬほど頑張れば絶対プレミア行けるっしょ!」とお約束の根拠のないポジティブシンキングに切り替えました。通常運転。
行くぞ・・・なんとかして行くんだぞっ・・・!


と、いうわけでこの今年8月まではこのブログの裏タイトルは~MNM24 アベンジャーズジャパンプレミアまでの軌跡~と致します。
どこかのAKB48のパクリじゃねーかとか言わないで!石投げないで!
※わかりにくいが名前の省略と年齢 メンバー数1名 センター私 (・・・)



イベントの流れはですね:
前売券購入(&ポスターゲット)→
劇場内にて2年前のComiConでJossとキャストが初めて集結した際の映像(久々に観たら全私が泣いた)
日本版trailer in 3D→
抽選会→
US版trailer in 3D→
Sam Jacksonからの激短いメッセージ

という具合でしたよん。

前売り券は「特大」と銘打っているだけあってデカイ!笑
もちろん保存用です。使う気はありません。部屋に飾りんぐ。
ポスターは同デザイン。

ブログに貼る用に今超ささっと取っちゃったので例によってアングル最悪ですが一応こんな感じですよっと:



さてさて。
私は明日の深夜の便で6日間と僅かの間ですが、アメリカへ里帰りしてきます~
テキサス州ヒューストンで大学の友達とわいわいやってきます!
あっせんぶる!


2012/03/22

SHAME

どーも、更新するする詐欺し続けて数週間。
気付いたら3月も終わろうとしています・・・
ということで、需要がないにしてもとりあえず今年初更新。
テキトーに行きます。

しれっとブログのタイトルもDial M for MoviesからMovie Motelへと変更。
The Rolling Stonesの「Memory Motel」と、このブログのヘッダーに載せてるMartyの名言を融合させた感じです。自己満。
「Hugo」観てからMarty愛に今まで以上に拍車がかかってど偉いことになっとります。

さてさて。
「SHAME」(邦題:「SHAME -シェイム-」)観てきました。


(都内では渋谷シネクイントさん・新宿シネマスクエアとうきゅうさんで公開中

監督: Steve McQueen
脚本: Abi Morgan, Steve McQueen
出演: Michael Fassbender, Carey Mulligan, James Badge Dale


あらすじ(日本公式サイト抜粋):
男は、仕事以外のすべての時間を〈セックス〉に注ぎ込んでいる。
彼の名はブランドン、上司に期待される有能な社員だが、現代社会が生んだ病、セックス依存症を抱えている。
それでも、一人で暮らす洒落たマンションで、毎日勤勉にセックスに集中していた時は、ある意味一貫性のある人生を送っていた。
そんな確立されたシングルライフの均衡を破ったのは、突然転がり込んできた妹シシーの存在だ。
人との心の繋がりを一切求めず、感情を排して生きてきたブランドン。
他者の愛を渇望し、激情の塊となって生きるシシー。
対極にある二人は、激しく衝突し、想いはすれ違い、それぞれの孤独をさらに色濃くさせていく。 


主人公がセックス依存症ということで、まあそういう描写ありオールヌードありで、R18+。

私もこれに関しては人誘いにくいなーと思い一人で土曜の朝からシネクイントさんに行ってきました。
ざっと劇場内を見渡したところ2人組(夫婦、女性同士、そして男性同士!)が3ペアいて、そのほかはみんなお一人様でした。
うん、まあそうだよね。
観終わってからワイワイ盛り上がる感じではないです。
でも観た人と語りたいなーとは今思ってたり。


FassbenderのFassmember(笑)とか中学生レベルの下ネタは映画の雰囲気にはそぐわないけどちょっとあまりにも語呂が良すぎて言いたくなっちゃうんですよね・・・!
一応弁明しておくと私がこんな下ネタ考えたわけじゃないですよ、と。
公開時に現地の評論家・映画ブロガーたちがこぞってFassmemberだのAssbenderだのありとあらゆるpunsを書いてたわけで・・・
って言い訳はさておき。
まぁ確かにみんなが騒ぐのも納得のFassmemberではありましたけども。ハイこの話終了!


感想は以下ついったーで呟いたのをまとめた感じ+αで。
よって英語交じりですが訳す能力も労力もないです。陳謝。
若干ネタバレになってるかも。



そもそもsex addictionというのは本当にdisorderなのか?というのは未だに議論されてることだと思うけど、少なくともlike so many other addictions(alcohol/drugs and whatnot) it seems to bring no pleasure to the protagonist of this film, Brandon. 
妹のSissyが転がり込んでくることで色々と乱されてしまうけど、それまではこの人はこの中毒と共に毎日同じ様なパターンをただただ繰り返して生きてるわけで。
(冒頭の部屋をぐるぐるーって廻ってる所は一応そのrepetitionのmetaphorかなと解釈)

で、普通sexを描いてる映画って、まぁそれなりに楽しそう?wというか、「快楽」を最大限に表現してるのが多いと思うんだけどBrandonが「気持ち良さそう」にしてるのって一切と言っていいほど出てこない。
寧ろ本当に苦しそうにしてて、その苦しさから解放される・逃れるためだけにこの行動をひたすらリピートせざるを得ないっていう感じ。
最中の彼のクローズアップが多いかつ長めなんだけど、その表情からそれは非常ーーによく伝わってくる。

兄妹のやり取り・レストランでのデートシーン以外は会話・言葉が全体的に少ない作品で、「なんで」とか「いつから」とか、観客が抱いてしまうような疑問には答えてくれない。
Is it because of his addiction that he can't connect with other people, or did he develop this addiction because he can't connect with others?っていう、どっちが先なの的なことも私が凄い気になった

兄弟の過去に何かしらあったんだろうな、とにおわせる部分も本当に少しあるけど、それも具体的なことは言及されず。
事前にあらすじを知ってて観てたからあれだけど、知らなければSissyが最初登場した時は「え、元カノかなんか?」って思ってしまいそうなくらい二人から「兄妹」感が感じられなかったりするんだけど(序盤の留守電のメッセージもそう)。
だから途中は「オイオイこれincest的な方向へ行っちゃうのか・・・?」と懸念してしまったけど、そこも大分vagueな感じになってるよね。
100%黒ではないけど、白でもなさそう。
そう解釈しようとすればできるけど・・・レベル。

ただ、日々誰に対しても何の感情も抱かないであろうBrandon(やってることは非常に動物的なんだけど、ある意味ロボットみたいな人間)が、唯一妹Sissyに対してだけは怒りだったり苛立ちだったり軽蔑(「You're disgusting」とか言い放ってるシーンもあったけど、あれは自身に対して言ってる言葉のようにも感じた・・・)だったりを露わにすることだけは確か。



Carey演じるSissyの「We're not bad people. We just come from a bad place.」が多分as far as the film lets us into their pastで、それ以上は下手に触れたりしないのがこの映画では効果的なのかなと。

駄目な邦画の典型的な例が、ひたすら登場人物にべらべらべらべら喋らせて、「昔こうこうこうで、こういうことが誰誰にあって、だから今こうこうこうでこうなっちゃってるんだよ!」ととにかく説明過多で一切let us read between the linesとかanalyze/think by ourselvesさせないモノだと思うんだけど。
この作品は方向性としてはその真逆だと思う。

Overall, an ambiguous film that (surprisingly, for a film about sex addiction, no less--)leaves a lot up to the audience's imagination. 

あとit's well worth noting that the soundtrack accompanying the film was absolutely superb.言葉の少ない映画だからこそ、音楽が際立って良くないと駄目だろうし。



さくっとさせたかったのにまた無駄に長く書いてしまった・・・
手短かつ的確な文を書ける方の才能が欲しいです、ハイ。